この方は50歳代の男性。 主な症状は、左手指のしびれ
病院での検査では、頸椎の椎間板ヘルニアと狭窄症で、手術が必要と判断。
指示に従い、今年の8月に手術。
内容は、突出した椎間板を取り除き、頸椎の骨の一部を切って、
オーバーサイズのセラミックの人工骨をそこに当てはめて、
脊柱管の隙間を広げる、除圧法です。
入院期間は2週間。
手術はもちろん成功。
でも、翌日から首の両脇のコリがひどくて痛くて動かせない。
トイレにいくにも食事をするにも痛くて大変。(食事とトイレ以外することないけど)
リハビリの先生方に首を揉んでいただいて、10日ほどで首を動かせるようになった。
現在は手術をした傷口あたりにガムテープを貼っているような、そんな違和感と動きの悪さが残ります。
手のしびれに関しては、入院中は少し楽だったが、退院して仕事に戻ったら、手術前とあまり変わらない。
長い期間におよんで神経を圧迫していると、
神経繊維を潰してしまっているので、手術できれいに圧迫をとっても、
症状が変わるのには半年から3~5年かかる事もあると。
その回復までの期間で頸椎の治療を担当しております。
手術をなさった方の首でも、ちゃんと治療ができます。
これから手術をお考えの方に参考になればと、写真の掲載を許可してくださいました。
オフィスシマザキ
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- 頸が痛い
首の痛みは、およそ7割の人が一生に一度は経験するといわれるほど、よくみられる症状です。 首の骨(頸椎=けいつい)は、重さが6~8キロもある頭を支え、上下左右に動かしたり、回転させたりと、複雑な動きをコントロールしています。それだけに首には日ごろから大きな負担がかかりますが、加齢によって首の筋肉が弱ったり、運動不足で首をあまり動かさないでいると、首の筋を違えたり、こりから筋肉痛を起こしたりします。
- 足のもつれ、歩行障害が出る
- ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になる
- 首や肩、腕に痛みやしびれが出る
- 頸部痛、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれ
頚椎椎間板ヘルニア
首や肩、腕に痛みやしびれが出たり(神経根の障害)、箸が使いにくくなったり、ボタンがかけづらくなったりします。
また、足のもつれ、歩行障害が出ることもあります(脊髄の障害)。痛みが強い時期には、首の安静保持を心掛け、頸椎カラー装具を用いることもあります。また、鎮痛消炎剤や神経痛を抑える薬の服用や、神経ブロックなどで痛みをやわらげます。
症状に応じて牽引療法を行ったり、運動療法を行ったりすることもあります。
これらの方法で症状の改善がなく、上肢・下肢の筋力の低下が持続する場合、歩行障害・排尿障害などを伴う場合は手術的治療を選択することもあります。頚椎症性脊髄症
ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になったり、歩行で脚がもつれるような感じや階段で手すりを持つようになったりという症状が出ます。手足のしびれも出てきます。
比較的若年の方であれば、かけ足やケンケンをしにくくなるなどの軽度の症状を自覚できますが、高齢者では気づくのが遅れる場合があります。転倒などの軽微な外傷で四肢麻痺(脊髄損傷)になる可能性が存在しますので、転倒しないように注意します。
一般的に日常生活に支障があるような手指巧緻運動障害がみられたり、階段昇降に手すりが必要となれば、手術的治療が選択されます。頚椎症性神経根症
中年~高齢の人で肩~腕の痛みが生じます。腕や手指のシビレが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。
一般に頚椎を後ろへそらせると痛みが強くなりますので、上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。上肢の筋力低下や感覚の障害が生じることも少なくありません。基本的には自然治癒する疾患です。症状が出ないように頚椎を後方へそらせないようにし、適切な方向への頚椎牽引や症状が強いときには消炎鎮痛薬の投薬などが行われます。治るまでには数か月以上かかることも少なくなく、激痛の時期が終われば気長に治療します。
筋力低下が著しい場合や、強い痛みで仕事や日常生活が障害されている場合は、手術的治療を行う場合もあります。外傷性頚部症候群
交通事故などで頚部の挫傷(くびの捻挫)の後、長期間にわたって頚部痛、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれ、などの症状がでます。X線(レントゲン)検査での骨折や脱臼は認められません。
「むち打ち損傷」「外傷性低髄液圧症候群」「外傷性髄液減少症」などの正確ではない病名が付いていることも少なくありません。骨折や脱臼がなければ、受傷後2-4週間の安静の後は頚椎を動かすことが痛みの長期化の予防となります。安静期間はできるだけ短い方がよいでしょう。慢性期には安静や生活制限は行わず、ストレッチを中心とした体操をしっかり行うことが最良の治療となります。
頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症では、自然の経過で回復していくことが多く見られます。回復までの間の痛みを和らげるため、各種痛み止めのお薬を使用します。
外傷性頚部症候群は、痛み止めや物理療法だけでは回復が思わしくないこともあります。その場合は、回復を早めることを期待し、セラピストによる運動療法の併用も行っております。
頚椎症性脊髄症では、歩行訓練などを運動療法にて行っていきますが、進行性に症状が悪化するため歩行障害や手指の機能障害が進んだ場合、手術療法目的にて、連携病院に紹介いたします。
当院では、変形やケガ・長期の安静などによって生じてしまった、関節可動域の制限及び筋力低下などを回復するための指導・サポートをセラピストが行っております。それぞれの患者様の背景に合わせてゴールを定め、その他機能訓練も行ってまいります。また、硬縮してしまった筋肉をほぐすために、温熱療法や徒手的なストレッチ・リラクゼ―ションなども行っております。