Google Workspaceを利用するには、有料プランに申し込む必要がありますが、Google Workspaceでは企業規模やストレージの容量によって適切な料金で利用できるよう、料金プランが複数用意されています。
企業にあったプランを申し込むことができる一方で、
「どの料金プランを利用したらいいんだろう」
「おすすめのプランはあるの?」
といったことが気になっている方もいるかと思います。
今回は、各料金プランの特徴と選び方などを解説します。
この記事の目次
- ●Google workspaceの料金プラン
- ●料金プランの選び方
- ●小規模事業者向けに「Google Workspace Individual」が誕生
- ●まとめ
Google workspaceの料金プラン
Google Workspaceには、
●Business Starter
●Business
Standard
●Business Plus
●Enterprise
の4つがあり、それぞれクラウドの容量や参加できる人数などプラン内容が異なります。
最も低料金で利用できる【Business Starter】
Business Starterは4つのプランの中でも最も低価格なプランで、月額680円で利用できます。 1ユーザーあたり30GBのクラウドストレージがあり、何かあった場合はサポートサービスである「Standardサポート」が受けられます。
プランの特徴
Business Starterは4つの中でも基本的なプランとなっており、金額が上がっていくごとに使える機能などが追加されます。
Gamil:
Business Starterでは「〇〇@selrea.jp」のような独自のドメインを使用したメールアドレスを作成できます。 Google
WorkspaceのGmailは無料のGmailと比べるとビジネスに活用されることが多いため、より高性能な保護機能が備わっておりフィッシングメールや迷惑メールをブロックします。
また、WorkspaceのGmailは広告なしで利用できます。
Google Meet:
Business StarterではGoogle Meetの音声会議・ビデオ会議には100人まで参加することが可能で、参加用電話番号も配布されます。
最長24時間オンラインで繋いでいることができるので、「時間切れになってしまい途中で強制終了してしまった」ということもないでしょう。
また、Google WorkspaceのGoogle Meetはデジタルホワイトボードである「Jamboard」にも対応しているので、円滑に鍵を進めることができます。
Google ドライブ :
ファイルなどをクラウドに保存できるGoogle
ドライブでは100以上のファイル形式に対応しているため、スプレッドシートやドキュメント、スライド以外のファイルも保存することができます。
また、保存できるストレージの容量はプランに決まっており、Business Starterだと1ユーザーあたり30GBとなっています。
Google Chat:
Business Starterでは、リモートワークやテレワークに大活躍のGoogle Chatにおいて、チャットの履歴をデフォルトで有効あるいは無効にすることが可能なほか、チャットに参加するための招待状の自動承諾や外部の相手との1対1のチャットができる機能が備わっています。
カレンダー:
Google Workspaceではメンバー同士でカレンダーを共有できるほか、会議室を予約することができます。
スプレッドシート・ドキュメントなど:
スプレッドシート・ドキュメントなどでは共有メモの作成ができるほか、ウェブサイト作成ツールやアンケート作成ツールを利用することもできます。
また、Officeファイルとの互換性や文法の訂正案、スペルの自動修正による文章作成支援などの機能も備わっています。
Currents:
Currentsを使ってメンバー同士で連携することが可能です。
Cloud Search:
Business StarterではCloud Searchを利用することはできません。
人気が最も高い【Business Standard】
Business Standardは4つのプランの中でも最も人気が高いプランで、月額1360円で利用できます。クラウドストレージは1ユーザーあたり2TBなので、かなり容量には余裕があります。
Business Starterと同じように、何かあった時のサポートとして「Standardサポート」が付いていますが、有料でワンランク上の「Enhancedサポート」へ切り替えることができます。
Business Starterとの変更点
Business Starterで利用できる機能に加え、ストレージ容量が多くより充実した料金プランになっています。
Google Meet:
Business Standardでは、1回の会議に150人まで参加数することが可能できるようになるため、より大規模な会議にも活用できます。
また、ノイズ キャンセル機能や会議を録画してGoogleドライブに保存する機能が追加されたている上、アンケートや挙手などがBusiness StandardのGoogle Meetでは可能です。
他にも、会議を小さなグループに分ける「ブレイクアウトセッション」と呼ばれる機能も利用できます。
Google ドライブ :
Business Standardでは1ユーザーあたりのストレージ容量が2TBになる他、チームで利用できる共有ドライブが利用できたり、グループごとに共有することが可能です。
Google Chat:
Google Chatでは、Business
Starterの機能に加え、より高度な機能が追加されます。
例えば、チャットルームがスレッド形式で表示される、ゲストがアクセス可能なチャットルームを利用できるなどの機能が追加されます。
スプレッドシート・ドキュメントなど:
基本的な機能に変わりはないものの、ドキュメントとフォームのテンプレートをカスタムできる機能が追加されています。
Cloud Search:
アプリケーションを超えて情報が検索できるCloud Searchを利用することができます。
検索できる範囲は自社内のデータのみです。
より大人数で利用できる【Business Plus】
Business Plusは月額2040円で利用できるプランです。
クラウドストレージは1ユーザーあたり5Tとプランの中でもかなり余裕があるので、多くのファイルを管理することが多い企業にぴったりです。
Business PlusにもBusiness Standardと同じように「Standardサポート」が付いていますが、有料でワンランク上の「Enhancedサポート」へ切り替えが可能です。
また、Business Plus独自の機能として、法的な事由や調査に利用できるeDiscoveryや重要なデータを保持しておける機能があり、セキュリティも高度で強度なものとなっています。
Business Starter・Business Standardとの変更点
Business Standardよりも充実したプランとなっています。
Google Meet:
Business Plusでは、1回の会議に250人まで参加数することが可能です。
Business Standardと比べ、参加できる人数が100人多くなっているので、合同説明会や総会などの大規模な会議にぴったりです。
また、出欠状況を確認できる機能も追加されているので、出席者が多くても安心です。
Google ドライブ :
Business Plusでは1ユーザーあたりのストレージ容量が5TBになります。
機能性はBusiness Standardと同じです。
規模が大きい企業におすすめ【Enterprise】
Enterpriseは4つのプランの中でも最も自由度の高いプランとなっています。
他3つと異なり、料金が設定されていないので、利用する場合は営業担当への問い合わせしましょう。
料金だけでなく、ストレージ容量も設定されていないので、企業の規模に合わせてカスタマイズが可能です。
何かあった時のためにEnhancedサポートがついていますが、有料でPremiumサポートにアップグレードが可能です。
Business Starter・Business Standard・Business Plusとの変更点
内容としてはBusiness Plusに機能が追加された形になります。
Google
Meet:
Business Plusと同じく、1回の会議に250人まで参加数することが可能ですが、Enterpriseでは同じドメイン内で会議をライブストリーミングで配信することが可能です。
スプレッドシート・ドキュメントなど:
Enterpriseでは、スプレッドシート・ドキュメント・スライドなどでコネクテッドシートが利用できます。
プログラミング言語であるSQLが使えなくても、BigQueryデータを編集したり更新したりすることができます。
Cloud Search :
Enterpriseでは、Business Standard・Business Plusと同様、Cloud Searchが利用できますが、検索できる範囲は自社とサードパーティのデータとなっています。
料金プランの選び方
Google Workspaceには4つの料金プランがあるため、導入を考えている場合どのプランに入るか迷ってしまうかと思います。
料金プラン選びに迷ってしまった場合は、「ストレージ容量」に着目すると良いでしょう。
ストレージ容量はBusiness Starterで30GBですが、Business Standardで2TB(=2000GB/128GBのスマートフォン16台分)、Business Plusで5TBTB(=5000GB/128GBのスマートフォン40台分)、Enterpriseでは要相談で場合によって拡張となっています。
オンラインでファイルを共有することが少ない場合や少人数でのやりとりしかしない場合は、Business Starterで問題ないでしょう。
それなりにオンラインでファイルのやりとりしたり、Google Meetでオンライン会議を行うことが多い場合はBusiness Standardがおすすめです。
社員数が多かったり、機密の多いデータを扱ったりする場合はBusiness Plusが良いでしょう。
高度なセキュリティと管理機能があるので、規模が大きい企業やコンプライアンスが厳しい企業におすすめです。
大規模なビジネスを展開している場合は、Business Plusよりもセキュリティが高度でストレージ容量などもカスタマイズできるEnterpriseを選んだ方が良いでしょう。
小規模事業者向けに「Google Workspace Individual」が誕生
現在はまだリリースされていませんが、小規模事業者向けにGoogle Workspace Individualを提供すると発表しています。
月額料金は1130円と、Business StarterとBusiness Standardの間くらいの金額ですが、
●最大24時間Google Meetでオンライン会議ができる
●ブレイクアウトセッションができる
●会議を録音ができる
など独自の機能が備わっています。
ただし、Google Workspace Individualでは独自ドメインのメールアカウントではなく、「@gmail.com」のアドレスを利用しますが、レイアウトを変更して自社ブランドのロゴやカラーを入れることが可能です。
まとめ
Google Workspaceには4つの料金プランがあります。
●Business Starter・・・月額680円
●Business Standard・・・月額1360円
●Business Plus・・・月額2040円
●Enterprise・・・営業担当者に問い合わせ
それぞれストレージの容量などが異なるので、自社にあったプランを選びましょう。