Windows10 enterprise サポート期限 延長

2021年10月5日のWindows 11リリースに合わせた速報です。
Microsoftコラムでも人気の高いSAC vs LTSC風に、Windows 11 vs Windows 10 のライフサイクルに関する話題をお届けしたいと思います。

Windows 11 のシステム要件

https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11 をご覧ください。

アップグレードに引っ掛かるとしたら、

  • プロセッサー:1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサーまたは System on a Chip (SoC)
  • ➢ Intelであれば基本的に第8世代 (Coffee Lake) 以降が必要、第7世代 (Kaby Lake) が2016年リリースのち賞味期限3年と仮定すると微妙に引っ掛かりそうです
  • システムファームウェア:UEFI、セキュア ブート対応
  • ➢ セキュアブート外していることがたまにある
  • TPM:トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0
  • ➢ サーバーだとTPM1.2がパラパラ見受けられますがPCの場合はそうそうないか?

と言ったところですね。

私のSurface Pro(いわゆる Surface Pro 5)はプロセッサー要件を満たしていないので、Windows Insider Programで↓のように怒られています。

Windows10 enterprise サポート期限 延長

SAC のサポートライフサイクル

Windows10 enterprise サポート期限 延長

※ Win10 22H1以降は更新時点でまだ公式情報がないため本コラム内の想定です
※ 2021年11月更新 Win10 21H2 のリリースを反映しました
※ 2021年12月更新 Windows 10 ライフサイクルの変更を反映しました(Win10 22H1の削除)

まずWindows 11の周辺ソフトウェアがいきなり揃ったりもしないでしょうから、半年程度の味見期間を置いて2022年4月から展開と仮定しますと、以下の3つのシナリオに分かれそうです。

  • Windows 10 Pro 20H2から一度21H2に上げたのち、Windows 11 22H2狙い
  • Windows 10 Pro 21H1からWin11 21H2狙い
  • ➢ 2021年12月更新 Windows 10 22H1のリリースがなくなりましたので、現状狙えるのはここだけかと…
  • Windows 10 Ent 20H2からダイレクトにWindows 11 22H2狙い

あとWindows 10 21H2のあとは延長サポートっぽく品質更新プログラム(QU)のみで継続するという可能性もありますので、その場合は4番目のシナリオが出てくるかもしれません。

いずれにせよWindows 11リリースから1年間は時間がありそうですので、多少の余裕は持てそうですね。

LTSC のサポートライフサイクル

2021年11月更新

Windows10 enterprise サポート期限 延長

2021年11月16日にWin10 21H2 と合わせて LTSC 2021 がリリースされました。
一部記載の追い付いていないところもあるようですが、権威ある機関にも確認したところ従前の情報どおりサポート期間は5年に短縮されているとのことです。
LTSC 2019のサポート期間は変更なしですので延長サポート込みだと逆転しちゃいました。

[LTSC 2021 Windows 10 Enterprise新機能 - ライフサイクル]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/whats-new/ltsc/whats-new-windows-10-2021#%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB

[Windows 10 Enterprise LTSC 2021]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-enterprise-ltsc-2021

プロセッサーのサポート

おそらくWindows 11 SACはこれまでと同じポリシーだと思いますので、機能更新プログラム(FU)に合わせて未来のプロセッサーにも対応していくものと思われます。引っかかるのがWindows 10 SACの方で、「21H2以降FU出しません」 みたいなことになってプロセッサーサポートの凍結があり得るかもしれません。
LTSCは “当該バージョンリリース時の最新のプロセッサーまでしかサポートされない” ですね。

2021年11月更新

参考までに 直近の標準的なPC向けIntel CPU アーキテクチャの一覧です。

世代コードネームリリース
8 Coffee Lake 2017/9
9 Coffee Lake 2018/10
10 Comet Lake 2020/5
11 Rocket Lake 2021/3
12 Alder Lake 2021/11

Microsoft 365関連のサポート

SACに関してはプロセッサーのサポートと同様にFUに連動する形です、もしかしたらWindows 10はOSサポート期限よりも早く Microsoft 365 Appsのサポートが切られる可能性はあるかと。

LTSCはOSとOffice(のLTSC)が足並みを揃えてきています。LTSC 2021でOSのサポート期限が10年から5年に短縮されましたので、バージョンアップはPC/OS/Officeの3点セットと言うシンプルな考え方に収束しつつある印象です。

2021年12月更新

Windows10 enterprise サポート期限 延長

Office(≠Microsoft 365 Apps)のサポートライフサイクルを掲載しました。
これ2016/2019と2021でサポート終了が近くWindows 10 LTSCが2019と2021でサポート期間が逆転しているのと相まって、今すぐ更改の場合に2021シリーズに上げるか否か迷う結果になっていますね。
2024年あたりに次期バージョン出ると想定すると、Microsoft 365サポートがクリア(≒Microsoft 365は使わない)出来ればOfficeはバージョンアップなしが正解な気もします。

新機能の有用性

ここはプロセッサー/Microsoft 365関連よりも色濃く、明らかにWindows 11でのみリリースされる新機能が出てくると思います。

ほぼ素の状態でWindows 11の方がスタートメニューとか設定の動作がキビキビしていて好印象だったりもしますので、そのあたりの差が如実に開いていくんじゃないかとの感触もあります。

おわりに

今回は諸々の情報が出揃っていない中、駆け足で記載してみました。
今後 Windows 10 22H1 以降のアップデートや LTSC 2021(およびそれ以降)の情報も出てきますので、しばらくは本コラムにて更新情報をご提供しようかと思います。

最後に更新時点の感想、「Windows 10リリース時に比べたらサービスモデルもこなれて大分安心感ある」です。

  • 文章中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

こんにちは、あーくん です。

今回は Windows 10 Home/Pro/Enterprise/Education バージョン 2004 の 2021 年 12 月 14 日 サポート終了について取り上げます。

以前より本Blog にて Windows 10 の サービスモデルを紹介 しておりますが、WaaS(Windows as a Service) における Windows 10 の SAC(Semi-Annual Channel)※ では、Home/Pro は リリース 約 18ヶ月のサポート期間、Enterprise/Education はリリースタイミングにより、約 18ヶ月と約 30ヶ月のサポート期間です。
※ バージョン 21H2 以降は 年次の GAC (General Availability Channel) となるため、ここではそれ以前でサポート期間中のバージョンを取り上げます。

サポート期間が終了すると、Windows Update によるセキュリティプログラム配信が終了します。

【サポート期間】
・Windows 10 バージョン 1909
リリース日:2019 年 11 月 12 日
Home/Pro サポート終了済み:2021 年 5 月 11 日
Enterprise/Education サポート終了日(予定):2022 年 5 月 10 日

・Windows 10 バージョン 2004
リリース日:2020 年 5 月 27 日
Home/Pro サポート終了日(予定):2021 年 12 月 14 日
Enterprise/Education サポート終了日(予定):2021 年 12 月 14 日

・Windows 10 バージョン 20H2
リリース日:2020 年 10 月 20 日
Home/Pro サポート終了日(予定):2022 年 5 月 10 日
Enterprise/Education サポート終了日(予定):2023 年 5 月 9 日

・Windows 10 バージョン 21H1
リリース日:2021 年 5 月 18 日
Home/Pro サポート終了日(予定):2022 年 12 月 13 日
Enterprise/Education サポート終了日(予定):2022 年 12 月 13 日

Windows 10 バージョン 2004 は、早々に全てのエディションでサポート終了します。
バージョン 20H2 Home/Pro および バージョン 1909 Enterprise/Education は 来年 5 月でサポート終了します。

特にバージョン 2004 をご利用の環境では、速やかに Windows Update や WSUS 等を利用して、機能更新プログラムを適用(バージョンアップ)していくことになります。

繰り返しになりますが、Windows 10 のバージョンアップ時にはハードウェアの対応、ソフトウェア(セキュリティ、業務アプリケーション)の対応状況を確認し、必要な対策を実施した上で実行となりますので、スケジュールを立てて計画することをお勧めします。

本Blog では、機能更新プログラムの手動更新もあわせて特集しています。

Windows 10 および Windows 11 の Windows as a Service (WaaS) 運用、WSUS構築と運用 についてご不明な点が有る場合は、弊社担当営業まで気軽にご相談ください。
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IT環境構築

取り上げた内容の技術情報
・Windows IT Pro Center – Windows 10 のリリース情報
https://www.microsoft.com/ja-jp/itpro/windows-10/release-information
・Windows 10 ライフサイクル
https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-home-and-pro
https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-enterprise-and-education
・How to get the Windows 10 November 2021 Update
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2021/11/16/how-to-get-the-windows-10-november-2021-update/


Windows 10 を取り上げた記事はこちら!

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Win 10 Enterpriseのサポート期限は?

また、Windows 10 Enterprise/Education/IoT Enterprise Edition 21H1 は、2023年5月9日にサポート終了を迎えます。 サポート終了までに、新しいバージョンへアップグレードする必要があります。

Win10 1809 Enterpriseのサポート期限は?

Windows 10 (バージョン 1803 およびバージョン 1809) は、2021 年 5 月 11 日にサービス終了となります。

Windows10 IoT Enterpriseのサポート期限は?

アップデートごとにサポート期間が設定されており、現在、Windows 10 IoT Enterpriseは30カ月、Windows 11 IoT Enterpriseは36カ月のサポート期間が定められています。

Windows 10 Enterprise 20H2のサポート期間は?

なお、「Windows10 Education バージョン20H2」、「Windows10 Enterprise バージョン20H2」 のOSサポート期限は2023年5月9日までとなっており引き続きサポート範囲内となります。