Windows7 OEM プロダクトキー Windows10

2020/01/20 (更新日: 2021/11/03)

WindowsのOEMプロダクトキーを調べる。【メーカー製パソコン対応】

Windows 10

Windows7 OEM プロダクトキー Windows10

先日、Windows7のサポートが終了し、Windows10へのアップグレード方法を紹介しました。
OSの入れ替えやアップデートする際には、Windowsのプロダクトキーが必要となります。
メーカー製パソコンでの調べ方ですが、OEMプロダクトキーの調べ方をメモとして記載します。

メーカー製のパソコンでOSアップデートする際に、「OSプロダクトキーが見つからない!」といったことが起きます。
中古パソコンでWindows7をアップグレードする際に役に立つかもしれません。
または、Windows10の再インストールする際に利用できます。

コマンドプロンプトで調べる方法

プロダクトキーの調べ方は、OS標準のコマンドプロンプトを使って、コマンドで調べます。
[スタートメニュー] からコマンドプロンプトを探し、右クリックし「管理者として実行」を選択します。
以下のコマンドを実行します。注意点としては、コマンド末尾の”OA3x”は、”OA”のみ大文字で入力します。

wmic path SoftwareLicensingService get /value | findstr OA3x

すると、いくつか表示されるので、この中から”OA3xOriginalProductKey=”を確認し、25桁のプロダクトキーを控えます。
何度か確認し、問題なければWindows10の再インストールやアップグレードします。

Windows10ライセンスキーの再インストール

Windows10のインストール(アップグレード)した後に、[スタートメニュー] ⇒ [設定] ⇒ [更新とセキュリティ] ⇒ [ライセンス認証] を開きます。
「プロダクトキーの変更」メニューをクリックし、先ほどのプロダクトキーを入力します。

インターネット経由でライセンス認証し、承認されると完了です。

コマンドを利用する方法

ライセンス再インストールやライセンス認証はコマンドで実行してみると簡単です。
手順を追って記載します。

プロダクトキーのインストール

cscript.exe %WinDir%\system32\slmgr.vbs /ipk <先ほどのプロダクトキー>

ライセンス認証

cscript.exe %WinDir%\system32\slmgr.vbs /ato

ライセンス確認

cscript.exe %WinDir%\system32\slmgr.vbs /dlv
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.812
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.ソフトウェア ライセンス サービス バージョン: 10.0.18362.418名前: Windows(R), Professional edition
(中略)
ライセンスの状態: ライセンスされています
(中略)

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先日、10年間使っていたPCを買い換えました。
その際にWindows10のライセンスが再認証できなくて困ってしまいました。

ネットの情報を見ていると、無料アップグレードしたWindows10は別のPCに移行すると再認証できない?という話を見つけて不安になっていたのですが、なんとか再認証できましたので、その内容を備忘録として残しておきます。

今回やろうとしたことは次のようなことです。

  1. 現在使っているPC(フロンティア製)の動作が遅くなり、CPUファンが爆音でオンラインミーティングに支障をきたすので、新しいPCに買い換えたい
    ちなみに、OSはこんな感じで乗り換え
    Windows7 Home Premium(DSP版)
    → Windows7 Home Premium(パッケージ版)
    → Windows Anytime Upgrade で Professional にアップグレード
    → 無料アップグレードで Windows10 Pro にアップグレード
  2. ツクモでOS無しのPCを購入
  3. 元のPCのシステムが入ったSSDを、新しいPCのSSDにクローン
    (新しいPCのSSDはマザーボード直付けのため)
  4. Windowsが無事起動したのでライセンスの再認証手続きを行う
  5. 再認証できない!(←いまここ)

目次

  • 1 そもそもWindows10を他のPCに移行できるのか?
    • 1.1 使っているWindowsの販売形態を調べる
  • 2 公式の説明に従って移行してみる
    • 2.1 ハードウェア変更用に Windows 10 デバイスを準備する
      • 2.1.1 Windows10デジタルライセンスをMicrosoftアカウントに関連付けます
      • 2.1.2 Windowsのエディションを確認します
      • 2.1.3 プロダクトキーを取得します
    • 2.2 ハードウェア構成の変更後に Windows 10 の再ライセンス認証を行う
    • 2.3 プロダクトキーによる再認証をする
    • 2.4 必要なプロダクトキーはこれだった
  • 3 まとめ:無料アップグレードでも元のパッケージ版のライセンスキーがあれば別のPCに移行できる!

ご存知の方も多いと思いますが、Windows10は販売形態によって、他のPCに移行できるものとできないものがあります。

  • パッケージ版
    Windowsを単体で購入したもの
    (メディアを購入する場合と、ダウンロードで購入する場合がある)
    別のPCへの移行に制限なし
  • DSP版
    OSのライセンスがパーツに紐づいていて、別のPCへの移行に制限がある
    (多くの場合、マザーボードを変えたらダメ)
    ショップ製のパソコンにプリインストールされている場合に多いライセンス
  • OEM版
    OSのライセンスがPCに紐づいていて、別のPCへの移行は不可
    メーカー製のパソコンにプリインストールされている場合に多いライセンス
  • ボリュームライセンス
    契約による

過去のバージョンからアップグレードした場合は、基本的にはアップグレード前の販売形態に準じることになっているようです。

使っているWindowsの販売形態を調べる

実はこれまで、何台もPCを購入しているだけでなく、アップグレードや再インストール、HDDからSSDへの移行などを繰り返しているので、WindowsXPやWindows7のメディアはたくさん見つかるのですが、はたして今使っているWindowsの元がどれだったのか判然としません。

冒頭に書いたWindowsアップグレードの経緯についても、当初は記憶に頼っているだけで確証がありませんでした。
PC自体はショップ(フロンティア)製なのでDSP版だと思われるのですが、パッケージ版のメディアも所有していてインストールし直したような覚えもあるのです。

そこでネットで見つけた「ライセンスを判別する方法」を使って調べてみました。
コマンドプロンプトで下記のコマンドを入力すると、ポップアップダイアログが出て現在のライセンスが表示されます。

slmgr /dli

「RETAIL channnel」と表示されればパッケージ版ですので、別のPCに移行できます。
「OEM_xxx channel」と表示された場合は、パーツやPC本体に紐づいているので今回のように全く新しいPCには移行できません。

Windows7 OEM プロダクトキー Windows10

私のPCでは「RETAIL channel」と表示されました。
正式にライセンスされ、他のPCへの移行も問題無さそうです。

しかしここでも気になる情報が出てきました。
Windows7から無償アップグレードした場合は、元がDSP版やOEM版でも「RETAIL channel」と表示されてしまうらしいのです。

いちおう手元に「パッケージ版のWindows7」がありますので、何とかなるだろうと思うのですが・・・

公式の説明に従って移行してみる

Microsoftのウェブサイトには、Windowsを別のPCに移行する際の作業内容が詳しく説明されたページがあります。
まずはこれに沿って作業していけば行けそうな気がします。

ハードウェア構成の変更後に Windows 10 のライセンス認証をもう一度行う

このページによると、Windows10では、MicrosoftアカウントとWindowsのライセンスが紐づいていて、上記のパッケージ版であっても同じライセンスを異なるPCで使用する際には再認証が必要になるようです。

Windows 10 をインストールする場合、デジタル ライセンスはそれ自体をデバイスのハードウェアと関連付けます。 マザーボードの交換など、デバイスでハードウェアの大幅な変更を行った場合は、デバイスに一致するライセンスが Windows で認識されなくなり、Windows を使用するには再ライセンス認証が必要になります。

ハードウェア構成の変更後に Windows 10 のライセンス認証をもう一度行う(マイクロソフトサポート)

では、上記のページに従って進めてみましょう。

ハードウェア変更用に Windows 10 デバイスを準備する

まず、移行前のPCで準備をします。

Windows10デジタルライセンスをMicrosoftアカウントに関連付けます

スタート > 設定 > 更新とセキュリティ > ライセンス認証 と進むとライセンス認証の状態が表示されます。

Windows は、Microsoft アカウントにリンクされたデジタル ライセンスによってライセンス認証されています

と表示されましたのでOKです。
「Microsoft アカウントにリンクされた」と表示されていない場合は、上記のページの説明に従ってMicrosoftアカウントにリンクさせる必要があります。

Windowsのエディションを確認します

今回はシステムをクローンするので、必ず同じになりますからスキップします。

プロダクトキーを取得します

Windows 7 または Windows 8.1 から Windows 10 に無償アップグレードした場合、プロダクト キーの代わりにデジタル ライセンスが提供されます

Windows のプロダクト キーを探す(マイクロソフトサポート)

つまりプロダクトキーは不要だということです。

しかし! これがウソだったいうことが後で判明することになります。

ハードウェア構成の変更後に Windows 10 の再ライセンス認証を行う

準備ができましたので、新しいPCにシステムをクローンして起動してみます。
クローンには「EaseUS Todo Backup」を使用しました(本題からずれるので詳細は省略します)

問題なくWindowsが起動しましたが、画面の右下に

Windows ライセンス認証されていません。 今すぐ Windows をライセンス認証してください。

と表示されています。
これは想定内です。

先ほどの公式の説明ページを開き、再ライセンス認証の手順を進めていきます。

スタート > 設定 > 更新とセキュリティ > ライセンス認証 > トラブルシューティング と進み

[このデバイス上のハードウェアを最近変更しました] を選択し「次へ」をクリックします。

Microsoftアカウントにログインしていない場合はログインします。
するとリンクされているデバイスが表示されます。

ここで説明ページによれば、ライセンス済みの元のPCが表示されるので「現在使用中のデバイスはこれです」とすればいいはずなのですが、元のPCは表示されるもののこの仕組みが使えないバージョンだという表示になっていて、「現在使用中のデバイスはこれです」が表示されておらず再認証が出来ません。

これは困りました。

プロダクトキーによる再認証をする

上記の問題に対する対策は公式の説明ページにはありません。
そこでネットで検索してみると「プロダクトキーによる認証を行う方法」があるようでした。
プロダクトキーは不要だという公式の説明はなんだったのでしょうか?

とはいえ、こんなこともあろうかと念のため、移行する前にプロダクトキーを調べるツールでプロダクトキーを確認してあります。

しかし、ライセンス認証の画面にはプロダクトキーを入力する場所(リンク)が見当たりません。
プロダクトキーは不要だと言い張っているので入力もさせないということなのでしょうか・・・

さらにネットで検索してみると、プロダクトキーが入力できるコマンドがあることがわかりました。
Win + R で「ファイル名を指定して実行」ダイアログを出し、下記のコマンドを入力して実行すると、プロダクトキー入力ダイアログが出ます。

slui 3

そこで調べておいたプロダクトキーを入力したのですが・・・

通りませんでした。

調べてみると、なんと無料アップグレードしたWindows10のプロダクトキーは全部同じなのだそうです。
そのプロダクトキーとは、これです。

VK7JG-NPHTM-C97JM-9MPGT-3V66T


ツールで調べてこれが出てきたら、役に立たないのでご注意ください。

必要なプロダクトキーはこれだった

その日はあきらめて、翌日再チャレンジしてみました。

ストッカーに突っ込んであったインストールメディアを引っ張り出し、まずは「Windows7 Home Premium パッケージ版」のプロダクトキーを入れてみます。

通りません。

やっぱりダメかと思いながら、その横にあったどう考えてもメディアが入る大きさではない「Windows Anytime upgrade」のパッケージを箱を開けてみました。
すると、そこに違うプロダクトキーを発見。
Anytime Upgrade はプロダクトキーだけの販売だったんですね。

そして、そのプロダクトキーを入れると・・・認証されました!

どうやら「プロダクトキーを使用して取得した場合」と同様の状況になるようです。
つまり、プロダクトキーを使用してライセンス認証したWindows7から無料アップグレードしたWindows10でライセンスの再認証を行う場合は、最後にライセンス認証したプロダクトキーが必要になるということです。

まとめ:無料アップグレードでも元のパッケージ版のライセンスキーがあれば別のPCに移行できる!

ネットでは「無料アップグレードは元がパッケージ版でもOEM版と同じ扱いになる」という情報も見かけますが、少なくとも2020年12月の段階では元の販売形態と同じ扱いになっているようです。

つまり、パッケージ版のWindows7から無料アップグレードしたWindows10は、まったくハードウェア構成の違うPCにインストールしても再認証が通るということです。

今回の問題は、Microsoft公式の説明ページの説明不足と間違いのために起きているという感じがしました。
古いユーザーを見捨てないMicrosoftの姿勢は評価できると思いますが、相変わらずのわかりづらさは何とかならないものでしょうかね・・・

Windows10のプロダクトキーの確認方法は?

コマンドプロンプトが起動して、末尾で「wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey」と入力してEnterキーを押すと、プロダクトキーが表示されます。

Windows7 プロダクトキー どこ?

パソコンの側面や背面に貼られているシールには、プロダクトキーといわれる25ケタの英数字の番号が記載されています。 あらかじめプロダクトキーをメモしておいてください。 「スタートボタン」をクリックしてください。

Windows10 プロダクトキー ないとどうなる?

Windowsのライセンス認証を行わないと、Windows設定の一部の個人用設定機能はグレー表示されます。 Windowsデスクトップの壁紙、Windowsの色やテーマの変更、スタートメニュー/タスクバー/ロック画面/タイトルバー/フォントなどのカスタマイズが不可能になります。

Windows 10 プロダクトキー 何桁?

Windows プロダクト キーは、Windows のライセンス認証を行うのに使う 25 文字のコードです。